元法律事務員鈴木くん

もっぱら雑記になってきました。元法律事務員という肩書で書いてますが、関係ないことのほうが多いです。

「店内での会話はOK」で「店内の通話はNG」の妙を考える

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こんにちは、鈴木くんです。

 

今のご時世、携帯電話が当たり前になりましたね。

 

携帯電話のおかげでどこでも電話できるようになった分、「どこでなら通話していいのか」って問題も発生しています。

 

最近当たり前にあるのは、飲食店に入ったときの「通話はご遠慮ください」的な貼り紙。

 

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今更疑問を持つようなことはないんですが、ふと思うんです。

「会話はいいのに、店内での通話の何が悪いんだろう」って。

 

そんなわけで、なぜ店内での通話がNGで、何が理由なのかをちょっと考えてみたいと思います。

 

 

なぜ店内での通話がダメなのか

うるさい

店内で通話をすると自分の声は店内に聞こえるので、多少なりともうるさいと感じる人がいるかもしれません。

 

周りを気にしての声の大きさならまだしも、つい盛り上がっちゃって大きい声を出していたらそれは良くないのかなーとは思います。

 

ただ複数人で来て話しながら食事などをする場合、一人が電話越しに会話する以上のボリュームが出ていることが考えられます。

 

「うるさくて迷惑だから通話はやめろ」というのであれば、そもそも誰かと来ても会話をするなという話になりかねません。

 

「通話=うるさい=やめろ」という考え方は違うかもしれません。

 

 

電波が医療機器に影響してうんたらかんたら

これは電車内での通話についてよく言われていたことですが、「通話をするとペースメーカーをつけてる人に悪影響が~」なんて謳い文句がありました。

 

しかし、携帯電話から発する電波がペースメーカーなどに影響がないことは既によく知られています。

 

www.sankei.com

 

知らない人からしたら「電車内で通話するなんて、機器に何かあったらどうするんだ!」なんて思う人もいるかもしれません。

 

ですが電波が影響することがない以上、通話を規制するのにこんな理由は通らないよって話になります。

 

「電車内の通話がうるさい」って言うなら、おっさんたちの会話のほうが大概うるさいですしね。

 

「マナー」だからダメ

僕はこれが一番大きいと思っています。

 

上のニュース記事にもあるように、以前は携帯電話の電波がペースメーカーに影響を与えることがあったので、「電車内での通話は健康面の理由でNG」という考え方が広まりました。

これは合理的な理由によるものです。

 

しかし、この考え方はいつしか「電車内・店内で通話をしないのはマナー」という考えにすり替わって確立され、当初の理由が解消された後も「マナー」として残り続けています。

 

じゃあこの「マナー」が守られるべき合理的な理由があるかというと、恐らくないと思います。

 

通話が特別うるさいかというとそういうわけでもないですし、電波が影響を与える時代も終わっています。

 

にもかかわらず言われ続けるのは、「電車内・店内で通話をしないのはマナー」となり、それが美徳だと考えられてきているからじゃないでしょうか。

 

 

僕は理に適ってさえいれば、電車内や店内で通話をしてはいけないという考えはありだと思います。

 

ですが、ただ「マナー」だからというだけでNGとするのは違う気がしますし、NGならNGとするなりの理由が必要です。

 

マナーを守ることは大事ですが、そもそもそのマナーが本当に必要なのか考えるべきじゃないかなと思う鈴木くんでした。