お盆前にコールセンターがパンクして支店が崩壊した話
こんにちは、鈴木くんです。
この時期になるとよく思い出す、新卒で入った運送会社での思い出話を書きます。
僕は当時支店で勤務していました。
時期はお盆前の繁忙期です。
僕の経験上ですが、会社相手の運送業の場合は週末や連休前になると取り扱う荷物の量が増加します。
言わずもがな、お客さんが休み中の分も増やして出荷するからです。
ちなみに僕のいた支店は通常時の発送する荷物量が約200トン、支店に届いてそこから配達する荷物量も約200トンで、普段の金曜日だと約300トン弱くらいまで増えたりします。
普通の週末は金曜日にぽこっと増えるくらいなのでいいのですが、厄介なのがゴールデンウィークやお盆、年末年始の連休前。
1~2週間くらい前から荷物量が増えだして、300トンを超える日が何日も続きます。
そうすると、
- 集荷→発送→到着→配達のサイクルに遅れが出る
- 夜中に地方の支店へ向けて走る大型トラックに積みきれない
- 積みきれなかった荷物が一日経って発送されるので配達が遅れる
- 配達が遅れてるのを知ったお客さんから怒りのTELが来る
- 正直どの荷物を発送してどの荷物が置き去りかわからんから問い合わせ来てもわからん
っていう具合に困っちゃいます。
そんなわけで鬼のような繁忙期が始まったお盆直前のある日のこと。
配達や発送をする荷物の置き場(ホーム)には置き去りの荷物が溜まりだし、お客さんから問い合わせが増えてきていました。
ちなみに僕のいた運送会社にはコールセンターがあり、お客さんからの問い合わせは大体コールセンターに集約されるようになっていましたが、得意先は直通電話を知ってるので直接問い合わせをしてきます。
僕のいた支店は都内のハブ的な支店だったので、支店にコールセンターが併設されていて、エリアを管轄する支社も同じく併設されていました。
「バタバタしてきてやだなー」なんて思いながら業務をしていたら、突然鳴り出した大量の電話。
「なんだ急に????????」と思いながらドライバー以外総出でせっせと対応していると、すごい勢いでやってきた支社長が一言。
「コールセンターに電話かかりすぎて回線パンクしたから支店に繋いだ!頼むわ!」
「はああああぁぁぁあ!!!!!????パンク???!!!」
そんなことあるんかと思いながらもひっきりなしにかかってくる電話に対応する自分。
でもどんなに出てもかかり続ける電話。
問い合わせを受けて荷物を探したいのにホームに行く暇もなくひたすら電話を受け続ける人間。
全員がひたすら電話に出続けるという地獄のような時間が数時間続き、仕事にならずに我慢の限界が来た次長から、
「もう出なくていいよ。無理だから」
という鶴の一声。
そのまま電話に出るのを止め、それまで受けた問い合わせの対応に奔走することになりました。
結局集荷の量も通常時よりも爆発的に増えて全ての作業が遅れまくり、本来なら夕方に終わる発送が深夜になり、諸々の業務を終えて帰った時には余裕で日を跨いでいました。
それ以来、長期休暇の前になるとコールセンターの電話回線を追加するようになったのは言うまでもありません。
あの最中は地獄のようでしたが、今となってはいい思い出話です。